アレルギーと離乳食(1)
アレルギーと離乳食(1)
一般的に、5~6カ月ごろから離乳食が始まってきますが、
初めての食材を試すとき、アレルギー反応が出たらどうしようと心配になりますよね。
今回から数回に分けて、
アレルギーと離乳食の進め方についてお話したいと思います。
今回は主なアレルギー反応について。
【食物アレルギーの症状】
① 皮膚・粘膜
・赤み、蕁麻疹(かゆみ)
・むくみ(目や口の中の粘膜が腫れる)
・口の中に違和感
・鼻水
・鼻が詰まった感じ(鼻の中の粘膜が腫れる)
② 消化器
・おう吐(吐き気)
・下痢
・腹痛
③ 呼吸器
・くしゃみ
・せき
・ぜんそく(ゼーゼー)
・呼吸困難
④ 全身
・脈がはやい
・血圧低下
・ぐったり
・チアノーゼ
・意識低下
これらの症状で最も多いのは皮膚症状です。
症状は、はじめはいずれかの軽い症状から、重度の場合は次第に広がり全身に見られてきます。
<アナフィラキシーとアナフィラキシーショック>
・アナフィラキシーは、これらのアレルギー反応が複数の臓器にわたり全身性に急速に現れます。血圧が低下し、意識が低下してしまう場合は「ショック症状」であり、非常に危険な状態です。
ほとんどの場合は、食べた直後に現れて軽い皮膚症状でおさまりますが、中にはアナフィラキシーのような重度のものや数時間後に反応が見られる場合もありますので注意が必要です。
次回は、アレルゲンとなりやすい食材についてご紹介します。