
【絵本紹介】おつきさまこんばんは
もうすぐ十五夜。夜空を見上げると、まんまるだったり、半分だったり、少しずつ形を変えるお月さまに気づきます。月の満ち欠けを親子で観察するのも、この季節ならではの楽しみですね。そんなお月見の時期にぴったりなのが、林明子さんの絵本『おつきさまこんばんは』です。
お話の内容
夕暮れから夜にかけての空の移り変わりとともに、大きなお月さまが顔を出します。最初は雲に隠れてしまい、少し困った表情を見せるお月さま。やがて雲が流れていき、にっこり笑ったお月さまの顔に子どもたちも自然と笑顔になります。お月さまの表情に反応して、雲に隠れると悲しそうな顔をしたり、また出てくるとほっとした嬉しそうな顔をしたり、背表紙のあっかんべーの顔を真似る百面相のような子どもたちの反応も可愛らしくて見ものです!
子どもたちにおすすめの理由
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安心感を与えるお話:シンプルな言葉と優しいイラストで、夜を怖がりやすい小さなお子さんにも安心感を届けてくれます。
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自然観察のきっかけに:空の色や雲の動きに注目しながら読むことで、絵本から実際の夜空へと興味が広がります。
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親子での会話が深まる:「今日はどんな顔のお月さまかな?」と話しながら、毎晩の月を観察する楽しみが増えます。
おうちで楽しむお月見アレンジ
絵本を読んだあと、実際に夜空を見上げて「おつきさまこんばんは!」と声をかけてみるのもおすすめ。童心に返って、追いかけてくるお月さまと追いかけっこをしても楽しそうですよね!
さらに、お団子を並べたり、黄色い折り紙で「おつきさま」を作ったりすれば、親子で過ごすお月見の夜がもっと思い出深いものになります。
📖 絵本と一緒に夜空を見上げれば、いつものお月さまがもっと身近に感じられます。ぜひこの季節、親子で『おつきさまこんばんは』を楽しんでみてください。
「おつきさまこんばんは」
林 明子作 福音館書店 1986年