子どものタイミング

「大きな声で元気に挨拶しましょう!」

よく耳にするスローガンですが、元気に挨拶することが苦手なお子様は、どんな風に受け止めるのかなと心配になります。

子どもは皆元気はつらつ!というイメージがありますが、実際はとても繊細です。

先生やご近所の方と挨拶が交わせなかったり、お遊戯会で踊らなかったり、園にいる間一言も喋らずに過ごしたり…十人十色、色んなお子様がいるのです。

  

「家ではお喋りだけれど、園に行くとおとなしくなってしまう…。」

「かしこまって挨拶をするような場面に遭遇すると固まってしまう…。」

親としては、普段の様子を知っているだけに、「先生に挨拶しなさい!」と言いたくなりますし、「しつけができていないと思われる…。」と心配になりますよね。

 

でも、心配なさらなくて大丈夫!

お子様にとって、今はまだ、家族以外の人に自分から挨拶をするという心の準備ができていないのです。

とは言いましても、挨拶をする場面に遭遇することは多々あるかと思います。

そんな時は…

「お母さん(お父さん)が代わりにご挨拶するね。」と、人生の先輩として、まずはお母様(お父様)が代わりに挨拶をしてあげてください。

もしくは…

「お母さん(お父さん)と一緒にご挨拶しよう。」と、一緒に声を出してあげてください。

そして、挨拶ができた時には、たくさん褒めて、自信をつけさせてください。

 

時間がかかる場合もありますが、きっといつか、自分から挨拶することができるようになります。子どもには、子どものタイミングがあるのです。

そのタイミングまで、大人は見守ることが大切ではないかと思います。