保育園に慣れるまで

やっと保育園入園も決定し、持ち物も新調。本人もカバンに持ち物を何度も出し入れし、とても楽しみにしている様子だったのに、いざ通い始めると毎朝大泣き。朝の支度の時からなだめてほめてひと苦労し、時には大きな声を出してしまって落ち込みながら出勤したというお母様もいらっしゃるのでは。

私が保育園で勤めていた時もよく目にしていた光景です。

つい「そんなに悲しいのなら今日は保育園に行かなくてもいいよ」と言ってしまいそうになりますよね。しかし母はそう簡単に欠勤する訳にもいかず、後ろ髪を引かれる思いで朝のお別れをしなければいけない…。

だけど、これって、お母様とお子様の愛が深ければ深いほど現れるもの。二人の関係がとてもいい感じで育まれている証なのです。お母さんと安心安全に暮らしていたのに、突然一人っきりで知らない場所や知らない人の中に放り込まれてお子様にとっては不安でしかないのです。

そんな不安は保育のプロの保育士さんがカバーしてくれるしお子様もすぐに楽しさを知るので大丈夫です。

案外、さっぱりとお別れを済ましちゃった方がお子様もあきらめがつく様です。小さいお子様は上手くおしゃべりできませんが、大好きなお母様の思いを敏感に察知するのでお母様の不安はすぐにうつってしまいます。

そのうち、あの朝の苦労は何だったのかと思う時が来るので少し早起きしてお子様の“悪あがき”にしばらく付き合っていただけると幸いです。

“朝のひと仕事が減って助かるけど、あんまりさっさと保育園に入ってしまうと寂しくなるわ”と少し違った思いが出てくるかもしれません。

もちろん、入園当初から泣かないお子様もいらっしゃいます。好奇心旺盛だったりお友達が大好きなお子様は保育園での一日がとても楽しいものとなっているのでしょうね。ちなみに、今現在は成人している我が家の長女も泣かずに幼稚園生活を楽しんだので朝のひと苦労はせずに済みました。