子どもの意思表示

子どもの行動で、お友達やママパパを叩いたり引っかいたり、時には噛みついたり…。
そんな行動が1歳半頃からみられることがあります。
なぜ、そのような行動をとってしまうのでしょうか?

自分の子どもは“乱暴”なんじゃないか。
とご心配される方もいますが、これは、子どもの自我が芽生えた頃に自己主張の手段として良く見られる行動の一つです。

子どもたちは、まだ上手に自分の気持ちや行動の理由を言葉で説明することが出来ません。
そのため、行動で自己表示するのです。

また、他人に手を出さずとも、大泣き、長泣き、ぐずり、すねる、そばに寄らない、などの行動も自己表現の一つです。

他者に傷をつけてしまうような表現をしてしまう場合は注意する必要がありますが、子どもたちが言葉でうまく表現できないことも理解してあげましょう。
やみくもに怒るのではなく、子どもの前後の様子を見て「〇〇したかったんだね。でもお友達を引っかくのは痛いからいけないよ。今度からは▲▲って言おうね」など、子どもの気持ちを代弁して、どのようにすれば良かったのか教えてあげましょう。

これらの行動は、ことばで気持ちが表現できる3歳頃にはかなり少なくなります。
それまでは、お友達と上手に遊ぶコツや声のかけ方などを大人が一緒に遊びながら経験させてあげるようにしましょう。