せんせい、みてて
子どもの「見ててね」に込められた想いは、
実は、大人になった私たちの心にも、静かに息づいているのかもしれません。
「先生、見ててね!」
この言葉、保育士として働いていて、一番子どもたちに言われた言葉です!
ブロックを高く積み上げながら、
鉄棒をぎゅっと握りしめながら、
小さな手で折り紙を一生懸命折りながら——。
子どもたちはみんな、自分の“できた!”を見てほしくてたまらないのです。
「見てほしい」「認めてほしい」「ほめてほしい」。
その気持ちが、子どもをどんどん成長させていく力になっています。
でも、現実には、園にはたくさんの子どもたちがいます。
「先生、見てて!」の声がいくつも重なることも。
どの子の思いにも応えたいけれど、
すべての瞬間を見てあげられるわけではないのが、正直なところです。
それでも——
「見ててね」と声をかけてくれるその瞬間を大切にしたい。
「今、この子は誰かに認めてもらいたいんだ」と気づくだけで、
その子の心の温度が少し上がる気がします。
小さな成功を見つけて「すごいね!」と伝えると、
パッと笑顔になって、また新しいことに挑戦していく。
その姿を見るたびに、
“人は見てもらうことで、また次の一歩を踏み出せるんだな”と感じます。
そして、ふと思うのです。
「見ててね」という気持ちは、子どもだけのものではないのかもしれません。
お姉ちゃん、お兄ちゃんになったから、幼稚園に入ったから、小学生になったから、少しずつ大きくなっていく中で、できて当たり前が増えていく、、、
それでも、私たち大人だって、
本当は誰かに「頑張ってるね」って言われたい。
認めてもらいたい。寄り添ってもらいたい!
そんな気持ち、心のどこかにずっとあるのではないでしょうか?そして、あっていいんだと思います😊
でも、家事に仕事に子育てに…
日々の忙しさの中で、自分の「見ててね」を後回しにしてしまうことも多いですよね。
それでも、誰にも見てもらえないと感じる時は、
せめて自分だけは、自分をちゃんと見てあげてほしいのです。
「今日もちゃんと頑張ってたよ」
「少し疲れてたけど、それでも動いたね」
「うまくいかない日もあるけど、それもあなたらしいよ」
そうやって、自分自身に優しい言葉をかけてあげましょう。
それが、“大人の見ててね”のかたち。
子どもたちが「先生見ててね」と笑顔で言うように、
私たちも、自分に向かって「見ててね」と言える心を持ち続けたいですね。
今日もきっと、あなたの中にたくさんの「できた!」があるはず。
どうか見逃さずに、そっと自分で拍手してあげてください。
🌷 今日も、お母さんの「見ててね」に気づいてあげられますように。
あなたが自分を大切にできる時間が、子どもにとってもいちばんの安心になります。
いつまでも
その人の大事な みてて! を
いいよ😊
の優しい循環で繋いでいけますように。