幼児さんのおもらしについて
私が保育の現場に勤務していた頃、年長の男の子で頻繁におもらしをしてしまうお子さんがいました。
トイレトレーニングは2歳で成功していましたが、その後年長になって急におもらしが多くなったそうです。
病院受診の結果、身体的な異常は見当たらなかったのですが、毎日の洗濯物の多さや年齢的なことも考えて、お母様はお子様のおもらしにとても敏感になっていらっしゃいました。失敗が続くと、きつく当たられることもあった様です。
排泄の自立後、突然おもらしが始まった要因としては、保育園、幼稚園やご家庭で、あるいはお友達との関係でお子様のストレスになる何かがあったかもしれません。
ちょうどトイレトレーニングの時期(2歳くらい)にストレスがかかると、何年後かにふとしたきっかけでおもらしが始まってしまうこともある様です。
家庭環境が大きく変わるなど、お子様の心が安定しない時は、トイレトレーニングを先延ばしにすることも考えられた方が良い場合もあります。
排泄と精神面は、大人が思うよりも密接に関係していることがあります。
頭ごなしに「早くトイレに行かないからよ!」ときつく当たられることはなるべく避けていただき、お子様を取り巻く環境を改めて見直していただくと、そこに解決の糸口があるかもしれません。
身体的な問題は専門医受診が必要ですが、お子様もおもらしをしたい訳ではないということを理解していただき、適切な対処で無理のない様に治していくことが大切です。
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